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2012年4月14日土曜日

「10年おでん」の舞台裏

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実は 蒼井優 好きのtomoriです.
フラガールで おっと思い おせん でやられました.


今日はちょっと長いですので,ご容赦を...





作業に焦点を当てた実践.

本,教科書,論文,色んなところで「イイ」と聞くが,自分の環境で実践するには難しい.
まるでニライカナイと思う方もいるかもしれない.







例えば 琉球OT さんの話.




涙なしには見れない...

これだけでも映画化しそうだが,続編がある.




10年そば w



今度は沢山の利用者さん,そのご家族,見学に来た福祉関係者までいるそうな.
その皆さん総出で,「特養に」 そば屋を開店したらしい.



ご存知の通り,特養の施設基準にリハビリテーションはもちろんOTはいらない.
必要なのは,もみもみしてくれる機能訓練士だ!!

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指定介護老人福祉施設(人員・設備・運営に関する基準)
第2章従業者の員数
第2条第1項第五号
五 機能訓練指導員 1以上

第2条第7項
第1項第五号の機能訓練指導員は、日常生活を営むのに必要な機能を改善し、又はその減退を防止する為の訓練を有すると認められる者でなければならない。

3 機能訓練指導員
基準省令第2条第7項の「訓練を行う能力を有すると認められる者」とは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師の資格を有する者とする。ただし、入所者の日常生活やレクリエーション、行事等を通じて行う機能訓練指導については、当該施設の生活相談員、介護職員が兼務して行っても差し支えないこと。

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韓国でサッカーの日韓戦をやるくらいの OBP アウェイ w

そんな場所でもOBPをできるのは「きっと琉球OT さんだからだ」
そう思う人もいるかもしれない.

いんや,いると思う.きっと.



僕,そして琉球OT さんが言いたいのは,

結局,自分次第 ということ


琉球OT さんが職場を変わってから丸二年.
僕は彼の苦悩を知っている.
彼も悩みながら 10年そば にたどり着いた.

僕たちADOCとか言って盛り上がっているけども,
根本はOBPがやりたくても出来ない多くのOTと一緒だということ.
そこでどうにか這いつくばっているということ.

彼が特養に移ってからのメールです.
載せれそうなものだけ載せます.

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10/4/5
いま、午前は要介護5の人にROMex.、午後はデイサービスでマッサージを
やってます。ビックリだけど、まず現実のルールを知ろうと思う。

4/10
うちは日替わりの体操,レクリエーション,手工芸がある一般的な施設みたいです.
毎日午後はデイサービスにいるんですが,歩行リハビリは介護職,
マッサージとホットパックはマッサージ師と作業療法士という不可解な文化が
築かれています.まずは歴史を紐解きながら職員にインタビューしていきます.

10/5/6
自分の歓迎会で大暴れをして仕事がやりにくい.

 中略

結果で示すのが一番いいと思う.
具体的に言えば,何人か事例で証明してからシステムを変革する必要性に
自ら気づくように働きかけるのがベストかなと思う.
それでは,また明日.


10/8/11
こちらのデイサービスの状況を簡単に補足した方がいいですね。
OTはマッサージとホットパック、介護士は歩行訓練の役割分担です。
歩行訓練は平行棒、屋内20m歩行、屋外50m歩行で一律です。
レクと体操は半強制的に全員参加で、午前30分、午後1時間、送迎前に30分です。

個別支援計画は1年間ほとんど変化なかったと思います。
立案したプランが現実的かどうかは、介護職員と交渉次第と思います。
かなり妥協しているので、難しいことを提案していないと思いますが、
その分だけ本人の希望を満たすことができるのか不安もあります。


10/9/7
今まではOT実績は個別リハの回数だったみたい。
月に何人、年に何人って感じで、内容は8割がマッサージ、ROM訓練ね。
結果は示す指標はないけど、あっても示せないよ。

病院ではリハ病棟発足から関わったので、苦労はあったけど今にして思えば、
いろんなスタッフと共感できることもありました。
役職がないのは当時も今も同じことですが、今は疎外感に近いものがあります。
でも、本当の作業療法を提供できない苦しさに比べれば、なんてことありません。

ADOCは、環境を変化したい自分のために取り組んでいます。
この機会こそが、1番の助けになっているので、今後も意見交換をよろしくお願いします。
情けは人のためならず、です。
それぞれの希望を満たすために意見交換することが、
このチームメンバーそれぞれのメリットにつながるのではないかと期待しています。


10/10/2
(ADOCでの)評価はしたけど実施はしないのかと、
今日2人のデイ利用者に言われた。
鳥肌立つくらい反省。よし、やろう。

ADOCを聴取したデイサービスの方は、
何でも一人でできるので何を支援したらいいのかわからなかった。
屋外歩行を50mほど、マッサージ、集団レクには消極的な元漁師の男性。
でもADOCによって園芸とサンシン演奏がやりたいことがわかった。
今日、介護スタッフにスクワットを訓練にメニューに入れてほしいと話したらしい。
OTと一緒にパソコンで決めたことを実現するためにOTは調べているらしいけど、
早くできるようになりたいからスクワットをしたい、と聞いた。
いま書きながら気づいたけど、目標に向かって自発的に訓練メニューを練り出したって、
良い変化だなあ。

もう1人は2日前に聴取した80代の女性だが、少し認知症があるかもしれない方。
その方が今日会った時に、この前一緒に決めた目標は実現できそうか?
実現できる方法を考えてくれているか、と聞いてきた。
独居でベッド、車いすへの移乗の時に転落が何度かあったようで、
それをどうにかしたいと話していた。

しかし、それよりもっと大切なことがあった。
50mほど離れたコンビニに日用品を買いに行きたいとのこと。
この半年間でマッサージとホットパックに関すること以外の要望は初めて聞いた。
じつは困っていたんだと、恥ずかしい話だけど初めて知った。

どちらも早く支援してくれと控えめに主張してるわけで、
とても反省した。
聞くだけ聞いて、それで終わりかよって思っているんだろうと思う。
もちろん、目標に向かって自分で考える契機になったのなら嬉しいことだが、
成果とはクライエントの満足度に他ならないと思う。
でも、お尻を叩かれて素直に嬉しい。


10/10/15
おはようございます。

ADOCの評価はカンファランスを待たずに共有させてくれと、
デイサービスの介護職員に言われました。
リスクを恐れて慎重に進めてきたのですが、うまくいきそうです。

PTさんとの会話が症状や機能障害よりも、何をしたいのかに向かっている。
それは斎藤さんの発信によって起こった変化ですよね。
そしてそれは、クライエントが発信した情報だから説得力があったんでしょうね。

先日、友利くん、沖縄メンバーとも話したのですが、
どんなPTでも介護士でも、本人がやりたいことができたと喜んだ方が、
支援者として深い充実感を得ることができると思います。
歩けた、ADLが自立した、レクで笑った、よりも!どんな職員でも!
と思っています。

たぶん、間違いないと思うんです。



10/10/21
先週,デイサービスのリハビリ担当の介護スタッフらと会議がありました.
話を聴いていくと,大切な情報を共有化できていないことが問題ではないかと声が上がりました.
本当は一緒に成功体験をしてからADOCのちゃんとしたプレゼンをしたかったのですが,
今がチャンスだと思ってADOCのプレゼンを5分くらいしました.

介護スタッフは送迎や入浴介助で本人のやりたい話を聞いているが何が違うのかと質問されました.
みんなはよく話を聞いているが記録できておらず,
その理由は重要度と優先度が見えにくいからだと思うと説明しました.
やりたいことをたくさん聴いているのに,もったいない.その手伝いがしたい,と伝えました.

そうかーなるほど,それならいいかもしれないね.
その情報は必ずうちらに渡してよ.スタッフ会議でみんなに伝えないといけないから.
じゃあ,あの人とこの人にも聴いてよ.うちらも何かやりたい話を聞いたら,そっちに伝えることにするよ.


おそらく,みなさんから見れば当たり前の話かもしれませんが,
これは大きな変化です.革命的と言ってもよいくらいだと思っています.

ボクがやりたいからADOCをシステムに取り入れるんじゃなくて,
みんなが望むことを実現しようと思ったらADOCがふさわしいと思ったから提案する.

1ヶ月間のイメトレ通りのプレゼンはできませんでしたが,よい一歩になりました.
チームとクライエントとボクのために,
クライエントが諦めていた希望の実現にみんなで向かおうと思います.


10/11/23
午後から仕事。
でも、2時間くらいマッサージしたら
夕方までポスター作成の仕事に入る予定。
陰で応援してますって言う人が増えてきたよ。嬉しいけど表に出て来いってな。
まあ、グチってるけど予想通りで楽しい。
おれができなければ、誰もできないという気持ちでやってる。
ありがと。


11/7/11
昨日、県内福祉学会にADOCで3つエントリーした。
2つは介護士に発表してもらう予定。


11/10/31

お疲れさまです。
いま、週末の県内介護学会で発表する演題のプレを行いました。
1つの発表20分で3演題続けてADOC事例。だいぶ、ぐったり。
でも、職場内の役職の方々にもADOCが大好評でした。
おかげさまで、少し働きやすくなる。
プレゼン資料を添付します。




11/12/16
いま、県社協から連絡があって、先月発表したADOC紹介の演題を来年の九州福祉施設職員研究大会で沖縄代表として発表してくれと依頼があったよ。県福祉関係の歴史を覆すインパクトだと施設長に電話があったらしい。

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僕は 琉球OT さんに辞めたらいいじゃんと言いました.

でも彼は2年先を見ながら地道にやってきました.


それが  10年おでん  10年そば なんです.



作業に基づいた実践が出来るかどうかは,


小難しい知識や理論ではなく,
病院だからでもなく,
同僚のOTやPTが変な目で見るからでもなく
患者さんが機能訓練を希望するからでもなく

結局,自分次第 だと思います.

自分がどれだけクライエントに近づけるかだと思います.



クライエントの本当の声を聞いた時,
気がつけばそれに向かっていた.

壁は周りではない.結局自分.

それがうちらの共通認識です.




琉球OT さんが証明してくれたように思います.




2012年3月29日木曜日

宮崎学会でお会いしましょう!

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兵庫よりイカナゴを頂きました.tomoriです.
好物のカレーには負けるけど,ご飯にめちゃくちゃ合う食べ物です.これ.
食ってる最中に,「なんなら送りましょうか」と言われて,
思わず「お願いします」と言ってしまった(苦笑)
いまだに朝からご飯をおかわりする
米好きのカミさんに食べさせたかったというのもあるけど.


さて,お知らせするのを忘れていましたが,
ADOC project は 宮崎学会でのワークショップに採択されてます.
紹介なので,ADOCを使ったことが無い方向けの内容にしようかなと思います.
追記→もちろん琉球OTさん,侍OTさん,あと釧路OTさんと一緒です.

作業の実現に向けたよりディープな使い方をディスカッションしたい方は,
個人的にご連絡ください(笑)

ADOC初心者の方も,使い慣れた方も,お気軽にお声かけください.

宮崎学会で会いましょう!



発表形式 :「アピール企画」
演 題  :「ADOC(作業選択意思決定支援ソフト)の紹介−意味のある作業の実現に向けて−」
発表日時 :「平成24年6月16日(土曜日)11時40分~12時10分」
発表会場 :「第4会場(クリスタル)」

詳細はこちら

2012年2月17日金曜日

多施設間共同研究(RCT)への協力のお礼と再案内

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インフルエンザは早めの治療.tomoriです.
すぐ病院に行かなかったので,かれこれ4日寝こんでいます.


「同様に」感謝申し上げます
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さて,昨年12月に募集させていただいた回復期リハ病棟でのRCTへの協力ですが,
全国各地から問い合わせいただき,研究参加をご検討いただきました.
療法士.comさんでも取り上げていただきました→こちら

サイトをのぞいてくださった方,
ご参加いただいた施設の方々,
今回はご参加を断念した施設の方々も
「同様に」心から感謝申し上げます.

ありがとうございました!!



「未来のため...」
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RCTはかなりの労力を伴います.
また現在の患者さん,OTには多少なりの不都合が生じてしまう「可能性」があります.
希望していない群に割り当てられた場合どうするのか,
介入方法が患者さんに少しそぐわない場合どうするか... 様々です.

もちろん不都合が最小限になるように最大限の努力や配慮をしていますが,
可能性まで完全に取り除くことはできません.

そこまでして,何のために行い,何の役に立つのかと言われれば.
「未来のため」としか言いようがありません.

リスクや労力はあるけども,
「未来のため」に今RCTを実施する必要があるのです.



詳しくないから良い
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専門的スキルをトレーニングされた集団で介入をしたほうが,
介入効果の有意差が出やすくなります.
でも「そのトレーニングされた集団でしか使えないエビデンス」
になってしまうのも事実ですよね

私たちは,一般的なOTが判断するのに使えるエビデンスを作るために
一般的な施設で実施したいと思っています.
したがって,今回もあえてこのように研究協力を呼びかけています.

研究協力したいけども私たちにできるかなぁ というコメントを良くもらいますが,
そう.詳しくないからいいのです.



作業療法の曖昧さ

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作業療法には曖昧な部分が沢山ありますよね.
曖昧さが不安を呼んでいます.
でも,解決できる部分と解決できない部分があると思います.
今取り組まなければ,ずーっとその不安を抱えたままです.


今取り組まなければ,
僕のインフルエンザのように長引き,悪化してしまいます.



ご興味がある方は資料をご確認ください.

※なお患者さんの参加が8名といういう記載は修正します.
2名からでも参加可能です.


2012年2月10日金曜日

ADOC バージョンアップ

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2月20日〜23日にかけて兵庫,奈良,名古屋を行脚する予定のtomoriです.
RCTの共同研究に賛同してくださった方との打合せです.
メールや電話でやりとりをしているため,いわゆるオフ会なるものです(笑)
いっときますが僕はヲタクではありません(笑)

さて,ご連絡が遅くなって申し訳ございません.
先日ADOCのバーションアップをしました.

主な変更点は以下の通りです.


満足度再評価時のPDFを別名保存
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これまで満足度を再評価すると,1回目の評価のPDFに上書きされていました.
一応,PDFが増えてメモリが不足するのを予防するためにそうしていましたが,
皆様のフィードバックによって再評価時には別名保存することにしました.




イラストの並び順を変更
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趣味などのカテゴリで,あまり選択されない賭け事などのイラストが先頭にきていました.
先行研究やユーザーからの意見に従って,よく選択されるイラストが先にくるように並び順を変更しました.





イラスト拡大時に文字も一緒に拡大
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これまでイラストは大中小と拡大可能でしたが,文字の大きさはそのままでした.
イラストの拡大率に合わせて文字も拡大するようにしました.




いくつかのバグを修正
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以前お知らせした通り,iOS5にアップデートするといくつかのバグがありましたので修正しました.


以上になります.
アプリって修正できる点がいいですよね.
これが本やカードなど「物」になっていると,新たに買わないといけません.
それもADOCの特徴の一つかもしれませんね.

皆さんと一緒にコツコツと進化し続けます.


2012年2月5日日曜日

ADOCとCOPMの違い

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やっとパラパラのチャーハンを作れるようになったので,
次はオムライスを極めることになりました.tomoriです.


ADOCとCOPMの違い
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今日はADOCとCOPMの違いについて考えてみようと思います.
ADOCはCOPMの遷移をベースに,
ACSの写真カードを使うアイデアをかけ合わせて作ったものです.

ただ個人的な意見としては,理論の有無,コストの高低の軸から,
両者には図のような違いがあると思っています.




ベースとなる理論
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ADOCに理論はありません.
そのかわり,CMOPのような分厚い理論の本は不要です.
COPMも分かりやすいマニュアル本がありますが,
ADOCはYoutubeで動画を見て,操作方法は理解できます.
またOTとは何ぞや!というCL中心やOBPに対する信念もあまり要りません.
よくPT,CM,ワーカーの方から使用していますよーとの連絡があります.
ADOCはリハに関わる全ての従事者がつかえることを目的にしています.
従って,OT専用の理論が無いことは強みであると思っています.



コスト
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コスト面について,ADOCはiPad+アプリが必要です.
念を押して言いますが,iPadはWiFiモデルを買えばランニングコストはかかりません.
ただし5万程度は必要です.
COPMは基本的に無料です.マニュアル本が1900円くらいします.
ADOCはCLに併せて半構成的+構成的に面接を進めることが可能です.
自分から作業についてよく話してくれるCLでは,
イラストをザーッと流していきながら話を進めていけるし,
あまり自分の作業に関心が無いCLでは,
イラストを一つ一つ見ながらゆっくり進めることも出来ます.
一方,COPMではCLが自分の作業に関心がない場合,面接がかなり難しくなります.
またADOCではインフォメーションボタンを押すと説明文が出てきます.
面接の進め方も画面に出てくる指示に従ってできます.
イラストを選んでいくことも含め,面接の個人差が比較的出にくいと思います.
COPMは言葉だけで面接を進めていくため,個人差が比較的出やすいと思います.



面接の自由度
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これはCOPMのほうがわりと構成的なADOCよりも高いとお考えの方が多いと思います.
僕もADOCを作って実際にCLに使ってみるまではそう思っていました.
つまりADOCの95項目はCLの自由な語りを阻害するだろうと.
しかし実際に使ってみると,意外にそうでもないのです.
またADOCは「その他」の項目を追加できるので,95項目にないものでも追加することができます.

侍さんも言っている通り,ADOCのイラストは扉 なんですよね.
イラストは会話のきっかけになって,CLが何かを思い出して,しゃべるしゃべる...
僕はわりとCOPMをやっていたほうですが,
その経験と比べても遜色ないくらいCLも自分の物語を語ってくれます.
これは比較したデータがあるわけではないのであくまで経験則です.

ただ僕たちの先行研究では,
OT実施中の100名のCLにADOCを実施し,最終的に480コの目標が設定されました.
その中で,95項目に無い「その他」の項目の割合は 1% (n=5)です.
つまり99%はADOCの95項目でカバーできたわけです.
もちろんCLの自由な選択は阻害されたかもしれませんが,
「その他」の項目が1%って少ないですよね.



ADOCの欠点
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COPMはモノがなくても試用できますが,ADOCはiPadがなければ試用ができません.
なので,会話のきっかけとなって話拡がるよーとか,簡単だよーとか言っても
ユーザーはiPadがなければ試すこともできません.
これはどうにか対策を考えたいなと思っています.
あと,盲目のCLにはADOCは使えません.



さいごに
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最近COPMとの違いは?という質問を受けるので,書いてみました.
長くなってすみません.

ADOCとCOPMを実際に両方使った経験がある方がいれば,
コメントお願いします.


追記 2/6
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一つ大事なことを忘れていました.
ADOCはShared decision making(意思決定の共有)を重視しています.
つまりCLとOTが一緒に目標を決めるということです.詳細はこちらから
COPMはCL中心です.CL中心といってもパートナーシップを結ぶことだ,と定義されているので,意図することはADOCもCOPMも同じだろうと思うのですが,
COPMはOTがCLに必要だと思った作業を提示するプロセスがありません.
これは実際された方は分かると思うのですが,誘導にならないかなーと結構悩むことが多いです.
でも専門家として必要に応じて誘導することも必要だと思っています.

14muraさんご指摘ありがとうございました,



2012年1月7日土曜日

ADOCの使用方法に関するQ&A(動画)

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今日から極寒のママチャリグランプリに参戦する,インドア代表tomoriです.

さて,琉球OTさんが僕のADOCのサイトで
使用方法に関するQ&Aをすべて動画で作ってくれました.
一応うちらの本職は作業療法士なため,できたところからアップということで,
少しずつバージョンアップしていきますね.

質問は以下の通りです.

Q1 ADOCの基本的な操作方法は?
Q2 ユーザー名の初期設定は?
Q3 パスワードを忘れてしまった!
Q4 決定した目標と支援レポートを印刷するには?
Q5 途中で保存するには?
Q6 項目を追加するには?
Q7 満足度を再評価するには?
     ※ 現在,満足度を再評価をすると一度目の結果が上書きされてしまいます.
Q8 クライエントが前回選択したイラストを確認するには?
Q9 前回選んだ作業をリセットして再評価するには?

案外,Q5途中保存,Q6項目の追加,Q8前のイラストの確認など便利な機能を
ご存知ない方も少なくないのでは?と思っていますが...

ぜひご活用ください.







2011年12月22日木曜日

回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します

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tomoriです.
今日は研究協力の呼びかけをさせていただきたいと思います.

私たちADOC project メンバーは,回復期リハビリテーション病棟での作業療法において多施設間共同での無作為化比較試験を実施します.

概要としては,ADOCを用いたトップダウンアプローチを実施した群と,標準的なボトムアップアプローチを実施した群とを比較し,どちらが意思決定への参加度合い,機能面,ADL,QOL,自己効力感を高めるのか検証する予定です.また経済的な費用対効果も検証します.

つきましては,研究の概要をダウンロードしてご確認いただき,ご検討していただける場合にはさらに詳しく内容をご説明いたしますので,まずはメールでご連絡ください.

募集期間は2012.2月までです.どうぞよろしくお願いいたします.


2011年12月1日木曜日

アジアOT学会でもADOCは好評だったらしい...

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どん兵衛の天ぷらは先入れです.tomoriです.


先週タイでアジアOT学会(Asia Pacific Occupational Therapy Congress)が開催されました.

洪水被害で学会も流れてしまうのかと心配しておりましたが,無事開催されたそうです.
ADOC project からも,長山先生がADOCについて発表しました.

それが好評だったらしく,
  • すばらい!とてもいいアイデアだ。特にマトリックスのプロセスが興味深い。ペーパーは出しているか?パブリッシュされているか? (USA)
  • ほんとうに素晴らしい!是非トランスレーションすべきだ!やらなければならない!(USA、イスラエル)
  • iPadを買うことがまずできない。持っている人も殆どいない。ただ、OTデパートメントで一台なんとか買えるかも。買えたら、是非使ってみたい。(フィリピン)
  • OTの教育にも使用できる、分かりやすい!(シンガポール)
  • タイ語でも出したいのだが、どうすればいいのか?(タイ)


とのコメントをもらったとのこと.
微妙に外国の人が言ったみたいな感じがおもろいけど(笑)

質問があるのは発表者としては嬉しいけども国際学会となると微妙ですよね.
でも我らが長山先生はひるまずに,片言の英語,身振り手振り,そしてADOCに出てくる説明を見せながらプレゼンしたとのこと.

その時の勇姿をぜひ!



とりあえずADOCを見せれば分かってくれたらしい.
さすがコミュニケーションツール!

いやー,かっこいい! 長山さんお疲れ様でした.

やっぱADOCって,日本みたいに同じ民族,同じ言語圏の割合が多い国より,
海外のように多民族,多言語圏のほうが有用だと思うんですよね.
当たり前だけど.確認できて良かった.

ADOCは日本語,英語に対応しています.
今,韓国語に翻訳中です.

もちろん文化によって項目とイラストが異なるので,
その辺のcross culturalな研究のオファーがあったとき,
対応できるように準備していきたいと思います.



2011年11月18日金曜日

「急性期OTがOTであるためのツール」

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歩道に映る影でもわかるくらいの寝ぐせが頻発していたので坊主にしたのですが,
依然として清潔という単語からは程遠いtomoriです.


先日,急性期のOTのOさんとFacebookでやりとりをしていて,
急性期OTでのADOCの活用についてお話を伺ったので紹介します.
(ちょっとだけ省略しています)

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はじめに、今純粋に思う個人の感想ですが、
ADOCは「急性期OTがOTであるためのツール」だと強く感じているところです。


近年の全国学会でも実感していることですが、全国の急性期OTが専門性に悩んでいると思います。私も急性期病院にうつった当初は悩んでいました。しかし、今はこのツールを活用することで急性期でもOTらしくOTを展開できていると感じています。


ADOC自体についてはADOCがApp storeデビューしてすぐにプレゼンさせて頂き、OTがOTであるために必要なツールではないかとお伝えさせていただき、非常に関心を持っていただけました。また、活用方法の周知も行えました。


実際の脳卒中での活用状況ですが、急性期で状態が安定しない方も多く、実施できる方は限られていますが、インテークでの初期評価の時点で使用することが多いです(ニーズ把握から目標共有、OTがどんな職種かを把握してもらうため)。


その中でも、現状で経験した例としては失語症の方や高次脳の影響・キャラクターから楽観的な方、機能面へのこだわりが強い方、東北の地域柄もあり遠慮してなかなかニーズを引き出せない方など、主に目標共有がなかなか難しい方にADOC活用させていただいてます。


失語症の方に関しては、福島のS先生も発表されていたように有用性を感じており、急性期においても活用させていただいております。御本人の意味ある作業の抽出から目標共有、PDFをプリントアウトしたもので御家族への説明など行わせていただきました。


これらの経験もあり、最近はOTだけでなく、PT・STなどから「こんな方いるんだけどぜひOTでADOC活用できないか」との声が上がることもあります。個人的には他職種からこのような声が上がることは嬉しく思っています。Drからも実施しているところを観ていただき、「へー、OTここまでみるんだねー。」と改めて仕事の領域をみていただけたと感じましたし、単純にiPadを活用してるとこにOTすごいねーと感心されてました(^^)笑


整形疾患では沖縄のM先生のようにTHA にも使用し、TKA・頚椎症などに使用しています。今担当してる方だとキーンベックが原因による伸筋腱損傷の縫合術後、早期運動療法のためアウトリガースプリント作製した方にもADOC活用しております。なかなかリスク管理ができない方で「こんなのつけられてたら何もできなくて困る!」との声も聞かれていましたが、ADOCで大切な作業を選び目標を決めることで何のために今この機能訓練、装具療法が必要なのかを納得できたようです。その方はスプリント装着のまま明日退院ですが、外来でまた来院されるので今後満足度の変化を確認して行きたいと思います。ハンドセラピーなどは特に機能面アプローチがメインになりやすいですが、どんな作業の実現のためにアプローチを行っているのか共有することでより専門性を持ってOTを展開できるのではと思っています。


また個人的にADOC導入で嬉しく感じているのは、対象者でハンドも多いこともあり、「手のリハビリ」と言われることも少なくなかったのですが、そう呼んでた方が「作業療法」と呼んでくださったときは嬉しく思います。小さなところですが、作業に焦点を当てるという専門性が対象者に伝わったかなと思うので。


訪問スタッフも使いたいとの声が上がってるので、今後は訪問でも使っていただけたらと思っています。


長文になりましたが、急性期においてもOTらしく関わるために上記のように ADOCを活用させていただいております。メールで伝わらない部分も多々あると思いますが、微力ながら使用現状をお伝えさせていただきました。


OTらしくありたいという思いで臨床を行っておりますのでよろしくお願い致します。

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まず,Oさん,ありがとうございます.元気をいただきました.

急性期ってPTとかぶることも多いので,
OTのアイデンティっていったい... 悩む方を良く相談を受けたりします.

僕自身,急性期のOTって何か分からず,色んな人に聞いていましたが,
やはり急性期のOTでも維持期のOTでも変わらないこと.
それはCLの文脈に基づいた作業に対する意味を吹き込むことなんでしょうね.
今回も,このあたりから読み取れます.

”ADOCで大切な作業を選び目標を決めることで
何のために今この機能訓練、装具療法が必要なのかを納得できたようです”


あとOさんからメールもらって僕が嬉しかったのは,2つ.

まずOさんが楽しそうにOTをされていることです.
やはりCLが意思決定に参加して,協業しながらOTをすることで,
作業療法士の仕事も楽しくなるのだと思います.
こういう話を伺うと,やっぱADOC創って良かったなーーと思います.

つぎに嬉しいのは,
去年一緒に学会で発表した福島のS先生,沖縄のM先生の話が引用されていたこと.
たまたま今日,学部生も卒論でこのお二人の発表を引用してたり,
院生からも昨年の学会発表の話題がでてました.
やっぱ発表見てくれてる人,沢山いるんですね.
それでちゃんと臨床や卒論に還元されている.
頑張って発表したかいがあったなあと,これまた感慨ひとしお.

でも何でわざわざ学会で発表したり,ブログ書いたりするか改めて考えると,
あちこちで点在しているであろう,OTらしいOTの小さな自信.
それをつなげていくことで,皆が自分一人ではないという確信につなげるためでしょうね.

また今日も小さい努力を重ねていこうと思いました.Oさんに感謝.

今から学会の抄録を仕上げていきます.
今年うちのチームからは4題エントリー予定です.


2011年11月8日火曜日

なぜ「してもらう」リハビリから「やりたい」リハビリへ なのか

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コカコーラを朝から飲んでます tomoriです.
カロリーを気にしてzeroにしていたのですが,
学生に「男らしくないよね」と言われました.

さて,株式会社レキサスさんから,
ADOCのWEBサイトがオープンしました!



どうでしょう.
なかなかカッコいいデザインですね.
今後ADOCに関しては,僕が作ったサイトからこちらへ移行していきたいと思います.



この中で僕がこだわったのはコピーです.

「してもらう」リハビリから「やりたい」リハビリへ


当初「させられる」リハビリからということにしていましたが,
侍OTさんからちょっとキツイでしょと「してもらう」を提案していただきました.



あと,レキサスさんに無理言って,Topの目立つ位置にしてもらいました.
それには理由があります.

現在リハは医療に位置づけられており,
患者さんも「してもらう」ものだという認識が強いと思います.

治してもらう,
動かしてもらう,
決めてもらう
歩かせてもらう...


しかしリハというものは,
自分の人生を再構築するためのプロセスで,
自分が大事にしている「やりたい」ことを実現するためのものなんですよね.


「やりたい」ことはホント人によって千差万別.
しかも,患者さんは障害のために,
本来「やりたい」ことを見失っていることが多いです.


事実,患者さんに「やりたいことはなんですか?」と聞いても
うまく答えられないことが多いですよね.
でも「困っていることはなんですか?」と聞くと沢山出てきます.

ADOCではイラストによって,
その忘れかけていた「やりたい」ことを思い出させます.


さらに,
「あ,そうそう,お裁縫って昔好きで良くやってたのよね」
「あの時はね,こんなことがあったのよ...」

と患者さん自ら作業にまつわるエピソードを語ってくれます.
実際にADOC使ってみるとよくわかるのですが,
本当に患者さんが良く話してくれます(これホント)


ADOCでは,何のイラストを選ぶかではなく,
何でこのイラストを選ぶのか,の理由を共有することが大事だと思っています.
それは,患者さん本来自分がやりたかった大事な作業のことを思い出し,
それをすることが自分にとって本当に重要だと再定義するための語りです.


大事な作業が何か,なぜ大事なのか,
患者さんの文脈を共有し,その作業の実現に向けて動き始めると,
患者さんはリハに対して主体的になってきます.
色んな提案をしたり,チャレンジしたり,前向きになったり,明るくなったり...

いつかしら「してもらう」リハから,
「やりたい」リハへと変わっていきます.

Webサイトでも,そのプロセスを紹介しています.



ADOCが「やりたい」リハのきっかけになれば幸いです.


2011年9月4日日曜日

小児版ADOCプロジェクト スタートです! 

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長い間ブログが書けませんでした.tomori です.
何か忙しいというのもありましたが,
面白いこと,ためになること書かないと,とか思うと書けないものですね.
見てくださった方々ありがとうございました.


さて,OT学会後から「小児版ADOC」のプロジェクトを立ち上げています.
学校でOBPを実践している作業療法士をチームリーダーに,
小児領域のOTや教員経験がある方をメンバーにむかえて,
ディスカッションを繰り返す中で,ようやくアウトラインがみえてきました.




とにかくコンセプトは
将来のために今する作業を整理することが大きな目的です.

子どもを支援するにあたり,

「まず大事なこと(本当に必要なこと)とそうでないことを見分けることが出来ること.
そして,大事なことに焦点を当て,そうでないことをいかに見過ごせるか」
というベテラン教員の意見を参考に,
将来を見据えた上で,障がいではなく作業に焦点を当てて,今何を優先すべきか,
をガイドしてくれるような機能を考えています.


また,基本的に教員や支援員が使えるようにとデザインしています.
教員の方々には,たとえ障がいがあったとしても子どもをしっかり教育する力があります.
その力を小児版ADOCでサポートできればと思います.

子どもと親,教員が主役で,OTは黒子,というイメージです.
子どもと教員で作業に焦点をあて,作業を可能化するプロセスで
難しければ作業療法士に相談してもらえれば,というスタンスです.

そんなことできるのか?と思うでしょうが,
イラストが作業しかないので,作業が目標になるのがADOCの良いところです.

自傷行為に焦点を当てるのではなく,
学校で皆と仲良く遊べないことに焦点が当たります.

聴覚過敏に焦点が当たるのではなく,
皆と歌が歌えないことに焦点が当たります.

面白いプロジェクトになりそうです.


2011年8月2日火曜日

ADOCやiPadにまつわるQ&A

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効率を高めようと無駄な事ばかりするAB型のtomoriです.
人間地道が一番の近道かもしれません.

さて,ADOCとかiPadとかよくわからないという方へ


Q. ADOCのログインはどうするんですか?
ご迷惑をおかけして申し訳ございません.
動画を配信していますので,ご確認ください.

Q. セキュリティはどうなんですか?
ADOCはログイン時にパスワード入力を要求します.
(初期設定時にご迷惑をおかけしていますが…)
ただADOCを終了するときにホームボタン(丸いやつ)を押せばいいんですが,
右上の電源ボタンで終了した場合には,パスワードを要求されずに起動します.
なので,iPad起動時に4桁のパスコードも設定することをおすすめします.
またPDFファイルをiTunesからお使いのパソコン落とすことができますが,
PDFを開くときは,ログイン時のパスワードを入力しないと開けないようになっています.

Q. 職場で買ってもらうにはどうすればいいのか?
今のところ研究を協力してくれた施設で買ってはもらえているそうですが,
大方が個人で購入されたiPadにインストールしているのではないでしょうか.
自宅と職場を持ち歩くとなるとやはり不安ですよね.
印刷中の私たちの研究論文,新聞記事などで職場に地道にアピールですかね…
iPadを入れて5万円… 安くはないですが,
どの人でも使える評価としてコストパフォーマンスは高いと思います.
例えば上肢機能検査,高次脳機能検査,知能検査などは
10万超えてるものが沢山ありますが,
その特定の障害のある人にしか使えません.年に数人やるかなって感じです.
でもADOCはどのクライエントにも必要な目標設定のツールなので,
目が見えない方以外には使えます.コスパは高いと思います.

Q. iPadを職場で購入するときに月額使用料はどうすればいいですか?
iPadはWiFiモデルと3Gモデルがあって
WiFiは無線LANがあればネットにつながります.月額使用料は不要です.
3Gは携帯と一緒で,どこでもネットにつながるけど月額使用料が必要です.
いまのところADOCはネットにつながっている必要はないので,
WiFiモデルで十分です.

Q. iPadはどれを購入すればいいのか?
主にADOCでご使用されるなら,最も安いWiFiの16G(44,800)で十分です.
動画や画像などを使ってクライエントに何か説明したい,というご希望があれば
要領は大きいにこしたことはありません.
iPad1でも全然動きます.

Q. ADOCは複数台にインストールできるのか?
同じiTunesアカウントなら,iPad10台までインストール可能です.


Q. 法人向けの販売はあるのか?
株式会社レキサスさんが検討中です.



Q. ADOCのダウンロード料金の経費はどうやって落とすのか?
iTunes経由は通常クレジット決済です.
しかしiTunesカードでも可能です.
3000円くらいのをコンビニやスーパーで買えば領収書も入手しやすいかもしれません.


Q. ADOCの他にも使えるアプリはあるか?
今は結構解剖系のアプリが多いですね.
筋とか骨とかキレイな3Dで見れるようなものとかですね.
AOTAもOTで使えそうなアプリを紹介してます.
この間紹介したOsirixなんかも面白そうです.
最近では療法士.comさんも動作分析用のアプリを販売しています.
おそらくこれからも増えるでしょうから,
ADOC以外でも使い道はありそうです.

Q. ADOCはどの領域でも使えるか?
小児以外では使えると思います.

とりあえずこのくらいで…


2011年7月15日金曜日

沖縄生まれのADOC

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友達の友達はkiroroと安室奈美恵です.tomoriです.
友達の友達は仲間由紀恵の兄で,自宅で小学生の彼女を見たとか…

さて,ADOCが沖縄の2社に掲載されました.





これは純粋にうれしかったです.
ADOCは沖縄からスタートできました.
(もちろん沖縄以外の方からもご支援いただいていますが)



僕は沖縄は好きです.
沖縄を出るまでは嫌いでした.
きっと,近すぎて,当たり前すぎて,大事なものに気づかなかったんでしょう.



もともとADOCは東京の会社にアプリ開発を依頼していましたが,
沖縄の株式会社レキサスさんにお願いすることになりました.

それは沖縄から発信したかったからでもあります.

沖縄人は沖縄が好きです.沖縄に生まれてよかったと思うものです.

前にも紹介しましたが,
沖縄から世界に勝負する
それをまじめに語る人たちと一緒に仕事をしていこうと思います.

内地にいつまでも依存してはいけないのです.

ADOCは沖縄から世界に影響を与えるように,発信します.


2011年7月10日日曜日

ADOCを被災者5名にプレゼントします!

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ADOCがトップセールス1位になりました.tomoriです.
もちろん1時的なものですが.わりと上位にランクインしています.


ADOCの売上については,アプリの品質改善はもちろん,まだ詳細はお伝えできませんが,
現在,株式会社レキサスさんと共同開発中の新サービスの構築費用に充てていく予定です.ADOCをベースに,もっとワクワクするような展開を考えています.







今回の地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げます.

このたびは,株式会社レキサスさんのご厚意により,

今回の震災で被災した,もしくは被災によって避難した方(医療福祉関係者)に,
抽選で5名にADOCをプレゼントします.
※インストールできるiPadを持っていることが前提です

ご希望の方は,下記の項目を私までメールください → adoc.project@gmail.com
〆切は 7月23日(土)です.当選者にはお電話させて頂きます.

1)所属施設(休職中の方は前職を)
2)氏名とよみがな
3)住所
4)専門職名
5)電話番号(当選者にはお電話します)


お知り合いに被災された医療関係者がいらっしゃいましたら,
ぜひお声掛けくださいますようお願いいたします.
なおiPadを持っているかどうか確認してください.

被災された方々のRehabilitationに,ADOCが少しでもお役に立てれば幸いです.

2011年7月8日金曜日

ADOC リリースです!

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うちの娘が去年短冊に書いたのは,
「たくさん刺身が食べられますように」でした.tomoriです.


長らくお待たせして申し訳ございませんでした.
ようやくADOCを皆様にお届けします.


こちらからダウンロード可能です




寝る前に思いついたちょっとしたアイデアに.
たくさんの偶然が重なってこんなにもたくさんの支援をいただいたことに,
心から感謝しています.




Special Thanks

いつもツイッター等で応援してくださっている方々もありがとうございます,
勇美記念財団,科研費,神奈川県士会からも研究費のご支援をいただきました.

ADOC project のみんな,いつもありがとう.
ゼミ生だった,市丸さん,古賀さん,笹田さん,ありがとう.
システム開発してくれたレキサスの宮里さん,ありがとう.
いつも調整業務をしてくれているレキサスの安田さん,ありがとう.
比屋根社長ありがとうございます.
多忙な中,イラストを描いてくださった戸塚さん,本当にありがとうございました.

ADOCの名付け親の長谷先生,いつもありがとうございます.
いつも僕の仕事を応援してくれる釧路の金城くんに瀬下くん,ありがとう.
いつも丁寧に仕事してくれる侍OTさん.被災で大変なのに.ありがとう.
いつも僕の味方をしてくれる上江洲くん,ありがとう.
そしてボスの東先生,先生がいなければ僕もADOCもありませんでした.
本当にありがとうございます.

他にも,たくさんの方々に感謝です.



しかし,ありがとう,言うだけならとても簡単なことです.
これからもADOC project を通して,
OTに貢献していくことが僕なりの恩返しだと思っています.
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします.


家族にも感謝です.
今日は刺身買って帰ろう.

2011年6月28日火曜日

ADOC祭り in 埼玉

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「ADOCって誰が開発したのを翻訳したのですか?」と聞かれました.tomoriです.
ADOCは純国産です.

さて,埼玉学会は熱かったです.
もはや祭りだ,ADOC祭りだ! という声もあるくらい.


侍さんも詳細をブログで説明しています.
ナヴェックスさん.金曜日に高熱出してたのに,土曜日に意地で山口から来てくれました.


9つのポスター発表で,3セクションに分かれていました.
それぞれ1時間待機の指定なんですが,
1時間で帰れず,3セクションとも2時間途切れることなくどなたか来てくださり,
しかも発表ではないメンバーも対応しないと間に合わなかったという盛況ぶりでした.
そのブースだけ明らかに室温が高かったとのこと.


うれしかったのが,事例報告のブースに,僕ら以上にたくさん来てくれたことですね.
それはかなりうれしいことでした.
来年は僕の知らないところでADOCを使った発表があるといいなと期待しています.


その後,来れるメンバーが集合して飲み会です.16名くらい.
僕以外は結構皆初対面なのに,乾杯前から大にぎわい(笑)
ナヴェックスさんのお友達のAさん,
浦安市の夢のみずうみ村のYさんも開所式が翌日なのに来てくれました.
終了15分前は,北里大の天才なのに謙虚な女子Nさんも参戦.

オトーリを少しやって,
福島のNさんの結婚お祝いケーキをサプライズで用意.
ちょうど震災で,ちゃんとお祝ができなかったと侍さん.
少し泣いてしまった.


その後,カラオケに移動.
昔から音痴で有名なゲジゲジくんの「GOLDFINGER 99」を聞いたり,
鳥取出身のHくんの沖縄人より熱い「島んちゅぬ宝」を皆で大合唱したりしました.
僕は卒業生のIさんと一緒に「A・RA・SHI」を踊りました.

3次会では作業療法についてしっとりと熱く語り,
締めのラーメンに行く人もいたが,胃の弱い僕は帰った.
気づけば2時.どちらかと言えば起床の時間だ.


とても楽しい祭りでした.

このメンバーと一緒に,
ADOC project はもっともっと面白い展開をしていきます.
乞うご期待!

あ,とりあえずADOCは7月中配信予定です.
のびのびですみません….

2011年6月19日日曜日

活動分析・環境適応 と ADOC

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今日渾身のお好み焼きが焼けました.tomoriです.
もうOTやめてお好み焼き屋さんでも開こうかと思うくらい美味しかったです.

さて,先日ボバースについての記事を書きました.
今日はそれに関連して活動分析や環境適応について書こうと思います.


実習から帰ってきた学生から必ず聞くのが,
「動作分析ができないと指導者に言われた」.
「もっと動作分析の内容を授業に盛り込んでほしい」などのコメント.

例えばどんな動作の分析なの?と聞くと
寝返りです.起き上がりです.座位姿勢です…

君はPTで実習してきたんかい(笑)とは言いませんよ.
その患者さんはどうやったの? まねしてみて と聞きます.

でも心の中では,その動作分析の前に,
そもそも何の動作を分析するのか,その動作の選択は正しいのか?
と思うことはあります.



活動分析にも同じことが言えるのかなと思います.

僕はこの人・作業・環境モデルが好きです.
その3つが重なるところ,作業遂行こそ作業療法がターゲットにする部分だと思いますし,
この3つの円が同じ大きさというところも好きです.人も作業も環境も同じ配分で見ましょうよと,訴えているような感じが好きです.


この間,順天堂大学のOTの先生方とも話したのですが,
僕の活動分析に対するイメージ図はこうです.

なぜなら,活動分析では,
その活動には通常このような特徴があります.
この活動を一般的に1,2,3の手順で行われます.
これを実現するために症例ではこのような戦略で介入しました.
という説明は良く聞きます.
でもその活動を行う本人にとってどのような意味や価値があって行うことになったのか,
といった説明は少ないように思います.
活動を分析する学問だからそうなんです!と言われればそれまでですが.

人が行う作業を分析しているわけだから「人」は入っているだろう
という意見もあるかもしれません.
でも「人」の身体機能の部分だけ大きいような気がします.
人は 骨と筋の集合体ではない という侍さんの言葉を思い出します.
なぜその活動をするのか,という意味が必要です.


あと,よく勘違いされがちですが,
作業療法は「作業ができるようになること」が目的ではありません.
僕は「CLにとって意味がある作業ができるようになること」でもないと思っています.
僕が考える作業療法の目的は,
CLにとって意味がある作業ができることを通して「CLらしい人生を歩むこと」
だと思っています.
主眼は「CLらしい人生を歩むこと」にあって
「意味がある作業ができること」はそれを達成するための手段である,という考え方です.
だから「活動ができること」が目的にはならないと思います.
だって僕たちでも「着替えができること」や「歯磨きができること」が今年の目標にならないでしょう.
特に真新しいことを言ってるつもりはないのですが…


僕は活動分析を批判しているつもりは毛頭ないです.
活動を分析する能力は作業療法士にとって必要不可欠です.
CLにとって意味のある活動を同定しても,それを分析・解決する能力がなければ意味がありません.
要は,分析する活動が,本人にとって意味のあるものでCLらしい人生を歩むためのものであればいいわけです.

僕たちは,そのためにADOCを開発しました.
特別な理論を必要としなくとも,iPadの直感的な操作によって,
面接の経験が少ない方でもいろいろな作業ニーズを聞き出すことができないかなと思っています.

僕は活動分析や環境適応などよく分かりませんが,
ADOCがお役に立てることもあるかと感じています.

もしご意見やご指摘などあればコメントお願いします.

2011年6月13日月曜日

埼玉学会 9演題 エントリー

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夢は車で日本一周の運転嫌いなtomoriです.

さて,埼玉学会も近づいてきました.
ADOCは臨床の共同研究者にご協力いただき9演題もエントリーがあります.

「対象者にとって意味のある作業を実現したい」という願いや情熱は,おそらく作業療法士なら誰もが持っていると思います.しかしその一方で,「いざ実践するのは難しい...」,あるいは実践していても「本当にこれで良いのだろうか...」といった悩みも抱えているのではないでしょうか.

私たちはその悩みをどうすれば解決できるのか考えてきました.対象者は自分が本当にやりたい作業に気づいた時,どうにかできるようにと努力します.また作業療法士も作業を実現できる手段を沢山もっています.したがって,まず解決すべき課題は対象者にとって意味のある作業を発掘して,対象者と作業療法士で共有することではないかと考えました.そこで海外にある評価法をベースに,作業選択意思決定支援ソフト(Aid for Decision-making in Occupation Choice; ADOC)というiPad(Apple)アプリを開発しました.

ADOCにはiPadが必要ですが,難しい理論も分厚いマニュアルも必要ありません.多くの作業療法士に使ってもらえるように設計されています.具体的には,iPadの画面にディスプレイされた日常生活上の作業場面のイラストを,ゲームをするように指で選んでいくだけで,対象者にとって意味のある作業を選択することが可能です.この評価プロセスはアプリとイラストによってゆるくフレーム化されており,そのゆるいフレームをきっかけに,対象者が大切にしている作業の背後にある沢山の物語を聞くことができます.加えて,作業療法士が対象者にとって必要な作業を選び,提案できるプロセスもありますので,対象者と作業療法士が「同じ立場で」話し合うことができます.

 学会では、ADOC開発に伴う信頼性や妥当性の検証,臨床での実際の活用事例についてご紹介します.

 作業療法のジレンマ解決にむけた有意義なディスカッションができれば幸いです.


以下,埼玉学会のエントリーです(ほとんどは土曜日です)


齋藤佑樹 他 太田熱海病院(福島県)
内に秘めた輝きを再び
-失語症事例との意味ある作業の共有,ADOC(作業選択意思決定支援ソフト)の紹介-
6/24(金) 14-15時 研修室906

原田伸吾 他 ごきげんリハビリクリニック(沖縄県)
発症後16年の生活史に埋もれていた意味ある作業を発掘した事例
-ADOCの試用経験から-
6/25(土) 11-12時 研修室903・904・905

瀬下義正 他 デイケアさくら(北海道)
作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)満足度の妥当性の検証
6/25(土) 11-12時 研修室903・904・905

長山洋史 他 北里大学(神奈川県)
作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)の内容妥当性の検討.
一般社団法人神奈川県作業療法士会平成22年度研究助成事業
6/25(土) 11-12時 研修室903・904・905

友利幸之介 他 神奈川県立保健福祉大学
作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)の信頼性と妥当性
6/25(土) 11-12時 研修室906

田中裕子 他 ごきげんリハビリクリニック(沖縄県)
離床が目標だった重度用介護者が意味のある作業を語るまでのプロセス
-ADOCの使用経験から-
6/25(土) 14-15時 研修室903・904・905

村上典子 他 豊見城中央病院(沖縄県)
急性期作業療法における意味のある作業の実践
-作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)の試用経験から-
6/25(土) 14-15時 研修室903・904・905

金城正太 他 釧路脳神経外科デイケアセンター(北海道)
作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)の臨床有用性の検討
6/25(土) 14-15時 研修室906

上江洲聖 他 那覇市安謝複合施設(沖縄県)
作業選択意思決定支援ソフト(ADOC)の表面妥当性の検証
6/25(土) 14-15時 研修室906

2011年5月28日土曜日

iPad2でADOCをモニター表示

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アラジン見てます.tomoriです.
もしも3つ願いが叶うなら,何にしますか?



さて,iPad2にはミラーリング機能が搭載されています.



それでADOCでも試してみました.



写りました!
解像度もまあまあ.動作はスムーズでした.

これでイラストが小さくて見えにくい,
ということは回避できそうです.

ちなみに初代iPadではできません.
iPad2で,VGAケーブルがあればOKです.

来月末にリリース予定です.

2011年5月19日木曜日

ADOCリリース 延期

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tomori です.

誠に申し訳ございません.
ADOCのリリースを少し延期させて頂くことになりました.
現在,6月の日本作業療法学会(6/24-26)までに間に合うように準備しております.


理由としましては,
私が考える今後のADOCの将来構想をエンジニアさんにお伝えしたところ,
現在のプログラムの内部を少し変更しておいたほうがよいだろうとのご意見をいただきました.
一度現在のバージョンをリリースし,後ほど変更することも考えましたが,
バージョンアップの際に不都合が生じる可能性があるとのことでした.

一重に,私のアプリ開発の勉強不足およびマネジメントミスです.
心待ちにしていただいた皆様,大変申し訳ございません.
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