インフルエンザは早めの治療.tomoriです.
すぐ病院に行かなかったので,かれこれ4日寝こんでいます.
「同様に」感謝申し上げます
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さて,昨年12月に募集させていただいた回復期リハ病棟でのRCTへの協力ですが,
全国各地から問い合わせいただき,研究参加をご検討いただきました.
療法士.comさんでも取り上げていただきました→こちら
サイトをのぞいてくださった方,
ご参加いただいた施設の方々,
今回はご参加を断念した施設の方々も
「同様に」心から感謝申し上げます.
ありがとうございました!!
「未来のため...」
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RCTはかなりの労力を伴います.
また現在の患者さん,OTには多少なりの不都合が生じてしまう「可能性」があります.
希望していない群に割り当てられた場合どうするのか,
介入方法が患者さんに少しそぐわない場合どうするか... 様々です.
もちろん不都合が最小限になるように最大限の努力や配慮をしていますが,
可能性まで完全に取り除くことはできません.
そこまでして,何のために行い,何の役に立つのかと言われれば.
「未来のため」としか言いようがありません.
リスクや労力はあるけども,
「未来のため」に今RCTを実施する必要があるのです.
詳しくないから良い
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専門的スキルをトレーニングされた集団で介入をしたほうが,
介入効果の有意差が出やすくなります.
でも「そのトレーニングされた集団でしか使えないエビデンス」
になってしまうのも事実ですよね
私たちは,一般的なOTが判断するのに使えるエビデンスを作るために
一般的な施設で実施したいと思っています.
したがって,今回もあえてこのように研究協力を呼びかけています.
研究協力したいけども私たちにできるかなぁ というコメントを良くもらいますが,
そう.詳しくないからいいのです.
作業療法の曖昧さ
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作業療法には曖昧な部分が沢山ありますよね.
曖昧さが不安を呼んでいます.
でも,解決できる部分と解決できない部分があると思います.
今取り組まなければ,ずーっとその不安を抱えたままです.
今取り組まなければ,
僕のインフルエンザのように長引き,悪化してしまいます.
ご興味がある方は資料をご確認ください.
※なお患者さんの参加が8名といういう記載は修正します.
2名からでも参加可能です.
2012年2月17日金曜日
2011年12月22日木曜日
回復期リハ病棟での共同研究者(RCT)を募集します
tomoriです.
今日は研究協力の呼びかけをさせていただきたいと思います.
私たちADOC project メンバーは,回復期リハビリテーション病棟での作業療法において多施設間共同での無作為化比較試験を実施します.
概要としては,ADOCを用いたトップダウンアプローチを実施した群と,標準的なボトムアップアプローチを実施した群とを比較し,どちらが意思決定への参加度合い,機能面,ADL,QOL,自己効力感を高めるのか検証する予定です.また経済的な費用対効果も検証します.
つきましては,研究の概要をダウンロードしてご確認いただき,ご検討していただける場合にはさらに詳しく内容をご説明いたしますので,まずはメールでご連絡ください.
募集期間は2012.2月までです.どうぞよろしくお願いいたします.
2010年11月9日火曜日
脳卒中後1・5年後の間の主観的健康の変化:通常リハ vs 早期から継続した訪問リハのRCT
生活改善計画中のtomoriです.
さて文献を読んでいきます.
個人的に非常に興味ある内容でした.回復期リハ病棟で臨床をしていた頃,退院後の患者さんを追っかけていて,特に退院直後の患者さんはストレスが高そうだったので,早期から訪問リハとタッグを組んで在宅復帰の支援ができれば効果あるだろうなぁと思っていました.
残念ながらこの研究では有意な差は認められていません.サンプルサイズが少ないこともありますが,このRCTで小分けにいろいろ論文を書いているようです.孫引きしてみます.
J Neurol Sci. 2010 Jul 15;294(1-2):86-8. Epub 2010 May 5.
Changes in perceived health between one and five years after stroke: a randomized controlled trial of early supported discharge with continued rehabilitation at home versus conventional rehabilitation.
脳卒中後1・5年後の間の主観的健康の変化:通常リハ vs 早期から継続した訪問リハのRCT
Ytterberg C, Thorsén AM, Liljedahl M, Holmqvist LW, von Koch L.
Karolinska Institutet, Department of Neurobiology, Care Sciences and Society, Division of Physiotherapy, Fack 23 100, 141 83 Huddinge, Sweden. charlotte.ytterberg@ki.se
Abstract
BACKGROUND: Early supported discharge with continued rehabilitation at home (ESD) for patients with mild to moderate impairments has been compared to conventional rehabilitation in a randomized controlled trial. The aim of this study was to explore changes over time in perceived health status over the five years after stroke onset.
軽度〜中等度に障害のある患者に対して,継続した在宅リハを早期からサポートした退院(ESD)を,RCTによって通常のリハ(デイケアでのプログラム)と比較した.本研究の目的は,脳卒中発症から5年間の間,主観的(perceptive)健康状態の変化について調べることである.
METHODS: Of 83 patients enrolled in a randomized controlled trial of ESD compared to conventional rehabilitation, 50 (home rehabilitation group, n=28, conventional rehabilitation group, n=22) were followed up at one and five years after stroke with regard to perceived health using the Sickness Impact Profile. The Mann Whitney U-test was employed for statistical analysis of differences between the groups at one and five years, and the Wilcoxon sign test for differences within each group between one and five years.
ESDと通常のリハを比較するRCTに登録した83名の患者のうち,50(在宅リハ群 n=28,通常リハ群 n=22)は,脳卒中から1年後,5年間にSickness Impact Profileを用いて主観的健康に関してフォローアップされた.1年後と5年後に両群間の差についてMann Whitney U-test,群内の差についてはWilcoxon sign test を適用した.
RESULTS: There was no difference in perceived health between the groups at one or five years after stroke with regard to SIP total and the physical and psychosocial dimensions. Perceived health did not change significantly between one and five years in the home rehabilitation group whereas it had deteriorated significantly in the conventional rehabilitation group (p=0.05).
Sickness Impact Profileにおける総合的,身体的,心理社会的側面に関して,脳卒中から1年,5年後の両群間の主観的健康に差はなかった.通常リハ群は1年後,5年後の主観的健康が有意に悪化したにもかかわらず(p=0.05),在宅リハ群に有意な変化は認められなかった.
CONCLUSIONS: We conclude that the long term outcome with regard to perceived health status is more favourable after ESD than after conventional rehabilitation. Our results suggest that the environment is a key component to be considered in the rehabilitation process of stroke patients.
主観的健康状態に関する長期的なアウトカムは,ESD後のほうが通常リハ後より良好である.本研究の結果から,脳卒中患者のリハプロセスを考えるには環境が重要な構成要素であると推察される.
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