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2011年2月13日日曜日

OTIPM 講習会

Clip to Evernote
娘が作った「お父さんスイッチ」に僕があまりにも反応しなかったので
いつの間にか,「お母さんスイッチ」→「子どもスイッチ」になりました tomoriです.
ぼちぼち寝る時間なんですが,
2月になってブログを書いていない事に気付き,急きょ書く事にしました.


2/10-2/12までOTIPM講習会に参加してきました.


ツイッターでフォローしてくださっている方はご存知かもしれませんが.
Anne G Fisher さん直々の講義でした.

OTIPM(Occupational therapy intervention process model)とは,
スウェーデンのOTが開発した,top-downでclient-centeredでoccupation-basedの介入とプランを立てるためのモデルです.食べ物で言えば,キャビアとフォアグラとトリュフを一緒にした料理でしょうか.


さて,からの引用です.
侍OTさんのブログに日本語版があります.

分かりやすく言うための個人的なおおざっぱな解釈としては,

1)CLにインタビューをしてCLの背景を理解する.
情報を集める前に,作業療法は何ができて何の役割があるのか説明するとのこと.
例:90歳の男性・右片麻痺・ADL自立・APDL介助

2)CLが自分で述べた作業に関する優先順位を決める
例:浴槽に入るときに身体的努力が要る

3)作業を観察する
例:AMPSなどの構成的評価や非構成的評価 ※原因は今は考えないこと

4)原因の明確化と解釈と目標設定
適応・環境・役割・意欲・課題・文化・社会・制度・機能・時間の
どの要素が関連しているのか分析する 
例:シャワーチェアーの位置が悪い(環境),

5)代償・教育・習得・回復モデルの中から適切なものを当てはめて介入
例:代償・習得モデルの適用 シャワーチェアーの位置を変える,またぎ動作の練習

6)再評価
例:入浴場面を観察

という感じかと思います.


あとOTIPMは真のトップダウンリーズニングで,
その理由は「観察」があることらしいです.
CMOPもMOHOもトップダウンの理論と言っている.
CL中心のインタビューから始まるのは一緒だけれども,
その作業の観察を必ずしも要求していないので,top-to-bottom upと表現していました.
(どちらが良くてどちらが悪いということではなく,自分やクライエント,環境に合っているモデルを選択することは言わなくてもいいかと思いますが)

そのため
作業に関するインタビューと観察は,作業療法に不可欠だということでした.
なるべく模擬的ではなく,ナチュラルな,作業を見ること.
たしかに観察は重要だなと僕も思いました.
その際,iPhoneなどのデバイスを使って動画で保存すると良いかなとも.

まあ,とにかく,

「作業療法では,意味のある作業に焦点を当てること」

これが講習会を通して一番勉強になりましたし,
ADOCの進むべき方向も間違っていないなと確信できました.




2010年9月9日木曜日

郡山で勉強会します

Clip to Evernote
右脳左脳脳幹とも雑念だらけのtomoriです。
何も考えずにただ座る坐禅。したことないけど人生でもっとも苦痛かもしれません。
あー、できることならぼーっとしたい!


さて、ADOC仲間の侍OTさんとのコラボ企画で、
今週の土曜日に、研究打ち合わせを兼ねて郡山でクライエント中心の勉強会をやります。
いつもは事例を通してクライエント中心の面白さを話していたのですが、
今回は強者の侍さんとその仲間たちが事例を紹介してくださるので、
僕はクライエント中心が作業療法になぜ必要なのか? ということと、
具体的にどう実践するかということで、ADOCを紹介する予定です。


今思えば、学生だった10年くらい前に、クライエント中心を知って衝撃を受けました。
その論文は、障害や病気を見ているのではなく、その人の作業遂行を見ているのです
といった内容でした。

そんなことを言ってると、当時はあいつはヤバイという目で見られました。
今でこそクライエント中心という言葉をかなり耳にするようになっていますし、
作業療法はクライエント中心であるべきだ、という考えを全面的に否定する方はいないと思うのですが、
でもちょっと待ってください。今でも結構臨床で実践されてないと思いませんか?

クライエント中心は大事だと思っているのに、実践できないってどうしてだろう?

無理矢理実践してきた僕にとって、
昔は何が何でも実践するんだという意思が弱いからだ、
もしくはクライエント中心の理論をよく知らないからだと思っていました。
でも色んな方と話したり、調べたりしていくなかで、
それはクライエント中心をやっている仲間同士のマイノリティな考えだし
理論を知ったからといってそう簡単に実践できるものではないと思うようになりました。


なぜクライエント中心が必要なのかという問いに正解はないと思います。
色んなディスカッションから自分たちで最適な解を創っていかなければいけないと思います。
そういう意味を込めて、今回は侍OTさんにコラボをお願いしました。

ちなみに僕はクライエント中心の宣教師ではありませんw
いい作業療法を常に求めているだけで、
もし今後クライエント中心よりいい考えがでてくれば、簡単に考えを変えると思います。

郡山の作業療法士、学生の皆さん、どうぞよろしくお願いします。
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