2017年8月21日月曜日

ひさびさの仲間との講演会

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小学校の頃はキャッチャー、四番、キャプテンだったと竹林さんに言うと、は?科学クラブかと思ったと言われ、澤田さんには意外と爆笑されました(笑)tomori です。

昨日はたまたま甲子園の隣駅に泊まったので、気まぐれに20分だけ見に行き、2アウト満塁のとこで階段降りたら、ちょうどその時まさかの連続ホームランだったらしく、歓声だけの思い出ができました(笑)ぜひ頑張って宮古島から初出場してほしいなぁ。





さて、週末は阪神クリニカルリハビリテーション研究会 insight さんに、澤田辰徳さん、齋藤佑樹さん、竹林崇さんという久しぶりのメンツで、面接をテーマに講義をさせて頂きました。


すし詰めの公民館(笑)熱気ムンムンで、席も1番前から埋まっていくという初めての経験です(笑)

以前ADOC projectで研修会やらせていただいてた頃は、トップダウンとはなんぞや、OBPとはなんぞやという、さわりのお話がメインやったと思います。事例もなるべくいれましたが、いわゆる理想的な事例が多かったと思います。それで参加者の皆さんが実際に取り組まれてみて、やっぱこの辺難しいよなという時期に差し掛かってるのかもしれませんね。それに応えるかのように、前提条件から説明がある分かりやすい講義内容だったと感じました。

それもそのはず、昔と違いみんな教員になり、講義が上手くなったなぁと思いますし、日頃学生と接しているので、学生に分かるように話をするとなると、かなり掘り下げないといけません。それでぐっと分かりやすくなったのかもしれません。やっぱみんな成長してるなぁと思いました。僕は少し講義とかから離れてたぶん、リハビリ中です(笑)

あ、今回はKeynoteでプレゼンを録画したので、編集して,日本臨床作業療法学会念願の会員限定特典の一つとして,実験的な配信をしてみようかなと思っています。




帰りの反省会とかランチでは,しょうもないことから未来志向的な真面目な話題まで、仲間内で盛り上がります(笑)仲間との他愛もないディスカッションでポッと出たことを,一つ一つ実現させてきたように思います.このために手弁当でも行くようなとこもありますが.



てなことで,今後ともどうぞよろしくお願いいたします.
最後まで読んでくださりありがとうございました.



2017年8月18日金曜日

保育所・幼稚園での作業療法に関する共著論文がアクセプトされました

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夏休みなので,僕以外の家族は実家へ帰省していますが,電話で三女に代わってとお願いしたとき,何か嫌がっていて,あとでカミさんに「だって何しゃべっていいか分からない」と耳打ちしていたようです.tomoriです.あぁ神よ,僕を救い給え.


さて,自分の子供からは好かれてないのですが,発達領域には興味をもって活動しています.これから発達領域は伸びてくると思います.少子化なのに特別な支援を要する子どもたちは増えてますし,その対応に教育現場も非常に困っています.



ですが過度な教育の医療化はちょっと僕も危惧しています.沖縄国際大学の知名 孝 准教授.僕も宮古島でお会いしましたが,とても素敵な先生でした.知名先生の記事から引用させていただきます.

多くの現場の先生が「アスペルガーと診断された子どもの対応を教えてください」という質問を、多くの「専門家」と呼ばれる先生方に尋ね歩く現状があるわけです。「診断」という医療の営みが、学校の先生の「考え・試して・発見する」機会を奪っている(思考・試行停止)状態を招いているとも考えられる状況です。

と書かれています.これは僕が実際に教育現場で感じたことでもありますし,先生がたの試行錯誤を応援するために,僕ら外部専門家が存在していると思います.で,具体的な関わりとしては,やはり障害ではなく作業に焦点を当てた実践が有効であると実感しています.ですが,実感だけではダメなんです.実感だけではこちらの思い込みでしかありません.

なので研究が必要です.その思いを共有し,

代表理事 作業療法士 山口清明(やまぐちさやか)

さんと一緒に行った研究結果をまとめた共著論文が,このたび学術誌「作業療法」にアクセプトされました.一昨日の通知で,パブリッシュはまだだいぶ先だと思うので,とりあえず現時点の抄録を載せておきます.


幼稚園・保育園でのコンサルテーション型作業療法の効果検証に向けた試験的研究

 幼稚園や保育園でのコンサルテーション型作業療法の効果検証に向けて,介入前後比較を試験的に実施した.対象は幼稚園教諭2名と保育士5名で,先生が選択した未診断だが気になる園児7名に関して合計3回のコンサルテーションを実施した.その結果, ADOC for schoolで特定した作業において,COPMの遂行度及び満足度の向上(p=0.016-0.028, r=0.83-0.93),Goal Attainment Scalingの目標到達度(p=0.014-0.017, r=0.83-0.93)において有意な改善が認められた.General Self-Efficacy Scaleに有意差は認められなかった(p=0.129, r=0.58).群内前後比較におけるサンプルサイズは8〜12名だった


サンプルサイズは少なく,これを例数増やしたら結果が変わる可能性は十分にあります.試験的研究なので,もちろん課題だらけです.ですが,発達領域ではpre-postの研究がかなり少ないのが現状です(これも作業療法でレビューした論文がもうすぐ載ります).そして,たった3回のコンサルで効果量(r)0.8とは「あんたら何したんねん」という感じですよね(笑)

この,3回いうのが大切なんですよ.だって上に書いたとおり,特別な支援が必要な子どもの数は,特別支援学校 約13万人,特別支援学級 約17万人,通級 約7万人,通常小中学校 5.6%で,特別支援教育に携わる作業療法士はわずか300名ほど(今はもうちょい増えているかも).だれがどーやって対応するんねん,て話です.また,過度に関わりすぎると色々と依存関係になりがちです.少し回数が少ないほうが,逆に自立を促したりしますからね.

あと,ADOC-SとGASを使って,コンサルというなんとも曖昧すぎる方法を,少しシステマティックにしています.これも学校作業療法を職人芸に終わらせないための方策でもあります.

まー,そんなこんなで,発達領域の作業療法を少し盛り上げていかんばと勝手に思っています(笑) どうぞご指導のほどよろしくお願いいたします.



最後まで読んでくださりありがとうございました.



2017年8月11日金曜日

暑中お見舞い申し上げます.

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このあいだ,学生に思いがけず久保田利伸に似ていると言われました(笑).tomoriです.確かに「アフロにすること」は僕の死ぬまでにしたいことリストの一つになっているので,その時にはララララブソングを熱唱したいと思います(笑)



久々の休みなので,近況をお知らせというか,健忘録というか,今僕がやっていること,考えていることを赤字で書きますので,もし興味を持たれた方は一緒にやりましょう(笑) 僕一人では到底全部できません(笑)


【今の仕事】
4月に東京工科大学の作業療法学科へ准教授で着任しました.2年ぶりの教育研究職で,リハビリする間もなく,MeganeOTさんと,せっせと働いています.

【授 業】
 身体機能評価学ということで、ROMやMMTなど実技系を教えています。そのほか、オムニバスで澤田さん担当科目の作業療法概論と作業評価学で、トップダウンやら面接やら作業療法の定義やらを教えました。また全学科対象の科目で作業療法について話しました。後期は身体機能評価学演習と運動学がメインです.工科大らしく,visible bodyというアプリを活用しながら,なるべく分かりやすい授業を心がけています.
 先日恩師である沖田実先生とお話させて頂く機会があり,そのときの話しからヒントを得て、作業療法のコアな学問になりそうな「作業遂行分析学」という学問を作ってみようかなと思案中です.やっぱ作業療法の強みは,人ー環境ー作業の連関性の中から,ちゃんと分析した結果に基づいてこの作業を行っていると説明出来る点にあると思います.これがないとクラフトのおばちゃんと同じ担ってしまいますから.

研 究】
 4月から共著英語論文2編を投稿中,学術誌作業療法へ共著論文2編、依頼原稿1編を投稿しました.共著の英語論文現在も和文1編,英文2編を執筆中です。なんと6編全て「発達領域」という状況に、自分でも驚いています(笑)発達障害のインクルーシブ教育に対するニーズは増えてますし,作業療法士の中でも潜在的に発達領域に興味を持っている方は多いと思います.介入方法論とそのエビデンスの確立,各地に作業療法士を派遣できるシステムさえ作れば,今後発達領域は伸びてくると思って,今時間を投資しています.学校作業療法の研修制度などできればなぁと考えています.
 あとこれとは別で,工学部の先生と一緒に「作業療法のアウトカム」としての活動量計の開発をしています.これはホントにもう7-8年前から構想だけあったのですが,意外にトントン拍子で進んでいます.これまでADLやQOLなど構成概念で測定していた成果を物理量で測定できるとなると,とにかく作業療法共通のアウトカムとして強烈なアンカー的存在になると思います.MCIDが設定できれば1事例でも成果を検証できます.クラウドでデータを集積して後方視的に分析,ディープラーニングによる作業選択,コストの研究,などと発展性のあるテーマだなと我ながら思っています.
 ADOCのEnglishバージョンももうすぐ完成です.New Zealandの友人,Williamがデータ取りから論文執筆まで頑張ってくれました.
 あと研究ではないですが,作業でシリーズの第三弾として,研究本を企画しています.ぼつぼつ目次立ても決まり,見本原稿執筆中です.これで作業療法の臨床研究がきっと増えると信じています.乞うご期待(笑)

【大学のお仕事】
 雑用から重要な仕事までいろいろあるのですが,広報委員を拝命したのでオープンキャンパスによる広報活動を頑張っています.僕の模擬講義では作業療法の話で保護者を泣かせてますし(笑),澤田さんはクライエントと対談をしています(笑) もちろんADOCの展示も行っています.あと学科のブログも立ち上げました.工科大は結構面白いことをやっていますので,たまにご覧になってください.
 あと本学では大学院設立に向けて少しずつ動き始めています.関東ではアクセス最高ですので(笑),開設出来るかまだまだわからないのですが,選択肢の一つとしておいてくださいませ.
 あと,臨床実習施設も募集しています.特に精神科,発達領域ですね.どうにか臨床実習施設とWin-Winの関係になれるように,学生への特別講義を臨床実習指導者にも公開したり,出張講義をしたり,就職説明会を開いたり,日々努力しています.臨床実習に関連して,大学との関係にはこんなこと期待しています!という意見をどしどし募集しています.もちろん,基本的には,どうせ受けるなら工科大から,と言われるような教育もしていきたいです.

【社会活動】
 来年の日本臨床作業療法学会学術大会は僕が大会長ですが,なんと国際学会を企画しています→大会のホームページ 僕の決意表明はこちら.ぜひ,日本型OBPを臆さず発信してください! 抄録は英語になると思いますので,どうぞ今からでもご準備ください.基調講演もDr. Tickle-Degnen "The Art & Science of Occupational Therapy"です.きっと楽しい会になると思います.ちなみにホムペのデザインは教え子の紹介でNPO法人で就労Bのリベルテさんにお願いしました.ちょっとアカデミック感は薄いですが利用者さんが書いた文字とイラストを活用していい感じに仕上がりそうです.ポスターにも期待しててください.
 日本臨床作業療法研究では編集委員長として,投稿論文のチェックを行っています.先日,日本の作業療法関連の大学院へ投稿の案内を送りました.どしどし投稿をお待ちしています.
 作業療法士協会では,定義改定委員,学術誌作業療法の編集委員,学術部副委員長,全書改定委員を併任しております.全て(笑),プレッシャーのかかる重たい仕事なんですが,周りは全て大先輩がたで,せっかくの機会なので,色々勉強させていただこうと思います,もう月に数回協会に行ってる気がします(笑)とにかく,定義改定はどうにか来年度の総会に上程できるように準備していきますので,どうぞご協力のほど.

【講演など】
 来週は大阪のInsightで「ADOC & ADOC-Hを用いたOBP 及び課題志向型アプローチにおける面接の理論と実際」と題して,齋藤佑樹さん,澤田辰徳さん,竹林崇さんと一緒に講演します.なんか募集1日で定員に達したという噂です(笑)
 9月10日に北里大学が主催している学会で,髙橋香代子さん,竹林崇さんと一緒になんかやるそうです(笑)
 日本ー台湾のコラボのシンポジウムで発表します.9月21日 17時30分から18時30分という誰も来ない時間帯ですが Development of iPad applications for promoting shared decision-making in goal-setting: Aid for Decision-Making in Occupation Choice (ADOC) seriesということでADOCADOC-SADOC-Hを紹介したいと思います.
 11月25日は,ホームカミングデー的な取り組みとして,東京工科大の卒業生を対象に少し話します.12月10日は千葉県士会の精神障害領域の研修でADOCについて紹介します.来年2月10日に,日本臨床作業療法研究主催の研究法セミナーにも参戦する予定です.

以上,まとまりのない話ですが,アイデアばかりで実行が伴わない妄想家のtomoriくんを今後ともよろしくお願いいたします.

最後までおつきあいくださって,ありがとうございました.












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