2017年11月19日日曜日

研究本,書きます。

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娘たちに,荻野目洋子のダンシング・ヒーローを仕込んでいます。tomoriです。


事例本シリーズ第三弾は…?


さて「作業で語る事例報告」,「作業で結ぶマネジメント」に続く三作目が決まりました。


テーマ「研究法」です。


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作業療法で「研究」と聞くと,どこか急所を突かれているようで,重要だとみんな分かっていながらも,後回し後回しにされてきたテーマですが,今こそ機は熟した!と思い,企画しました.

作業療法の実践は,クライエント中心,作業中心,環境や文化への適応といった多様性や個別性を重視する反面,どうしても不確実的要素を伴います.

一般的に良い研究,エビデンスレベルが高いとされる研究は,この不確実性を可能な限り排除したものであり,従来の研究法ではこの作業療法の不確実性を除くことに限界がありました.

やけに質的研究が流行った時期もありました。

しかし近年,広く多領域を見渡すと,この不確実性の扱いについて,まさに「パラダイム・シフト」が起きようとしています.

統計手法では,ベイズ統計等の台頭により,従来の頻度主義的な統計学では対応が困難であった,(作業療法のような)不確実性を伴う事象がある程度検証できるようになってきました.
 

共著者は…?


作業療法研究において,名実ともに最強と思われる,かの京極真さんと,竹林崇さんです。最強とか言うと,本人たちの理想が高すぎるので,「オレまだまだやで」と返されるのがオチですが,ホント現時点で最強です(笑)

京極さんには,統計から質的研究から開発研究から理論研究などなど,沢山の項目をお願いすることになりました。

竹林さんは臨床介入研究です。事例に始まりRCTまで,どう展開すれば良いか,参考になると思います。

じゃtomoriくん,お前は何すんねんって話ですが(笑),僕は導入部分のクリニカルクエスチョンからリサーチクエスチョンの箇所,研究法概要など導入部分を執筆する予定です。
今回のメインは編集。でも大事だなーと思っています。お二人が取り扱う最新で王道の研究を「分かりやすく」編集する。全体のバランスを整えていく仕事です。てか,お前はいつもそれやんかっ(笑)

何のために書くか。WHYは…?

さて,僕らの仕事は全てWHYから始まります。WHYはもちろんいつも「作業療法の楽しさをシェアすること」からブレていません。楽しく作業療法をするには,研究によって足元を固めていかなければいけません。

研究本を書く理由は,「もう逃げずに作業療法研究に取り組もう」ですかね。

土俵際です。がっぷりよつで作業療法について検証し,ここから作業療法の逆襲です。臨床家,研究者共々,エビデンスを共創していきましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
 
 

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